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2008-01-18 Fri 18:25
黒い柩
中央に十字架の刻まれた 囚人の墓 おびただしい数の鎖を外していく その度に瘴気が洩れていく錯覚を覚える ジャラリと言う金属の擦れるその音が 獣を解き放つそれに似ている 柩の蓋に手を掛け横に退ける とたんに薫るのはバラの香り 芳しいを通り越して毒々しいまでのキツイ香り 柩の中 胸に手を組み横たわっているのは人形と見紛う少女 赤い薔薇に囲まれたその姿は異様だ ゴシック・ロリータ 眠れる永遠の少女の冷たい頬に手をあてた |
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2008-01-18 Fri 18:26
柩の外
生と死 善と悪 全ての欲望が雑ざりあう楽園 ああ 今私は甦る 黒い、黒い柩の中 赤いバラと横たわった人間 横たわっているのは黒髪の青年 足が柩からはみ出している 当然と言えば当然だ 彼のために誂えたものではないのだから 穏かな寝息をたてて死んだように眠っている その首筋には二つの小さな穿いの跡 滲んでいる紅 その青年を見下ろしているのは少女 毒々しいまでのバラの匂いを纏った 黒いドレスに長いリボン 露出している白過ぎる肌 それが異常であるにも関わらずそこに意見する存在はいない 視線を上げ人差し指を唇に押し当て何事かを思案している その口端には赤い雫 少女は何かを思い立ち小さく呪文を呟く すると今まで赤かったバラが青く変わっていった それを見て満足げに微笑むと少女は柩に頬杖を付いた |
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| ただ一人修羅の道を進む君に捧ぐ |
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