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2008-01-18 Fri 18:27
君を守ることが僕の使命だったのに
一瞬目を離しただけで君は遠くに行ってしまって 何も出来なかった自分を歯痒く思うんだ 月の光も無い新月の真夜 コツコツという靴の音だけが辺りに響く 電灯の光に当てられて現れたのは待ち焦がれていた人物だった あの頃と変わらないままの・・・ 取り出されたナイフが鈍く光を反射している ポケットの中に手を忍ばせ己の得物を握り締める 道を違えた目の前の人物の息の根を止めるために “貴方には倒せない” 散々周りの人間から言われた言葉が辺りに木霊した 口元を僅かに歪ませ踏み込んでくる 咽喉元に突きつけられたナイフを弾き一閃すると、それをすばやく飛んで避けて二、三歩後ずさり間合いを取った “あの時の約束を覚えている?” 忘れられるわけが無いのに 確認してくるのがなぜかおかしくて 音にはせずに口だけを動かす 暗闇の中何も見えるはずは無いのに なぜか頷いたのが分かった クナイを握り締め そして 一歩踏み出した |
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2008-01-18 Fri 18:27
ああこんな醜い自分を知られたくはなくて
仮面の裏に隠してきたのに 絶対に知られたくない人に知られてしまった その人は絶対に話さないと知っているけど そんなことどうでもいいと思っているに違いないけど 不安が不安を呼び絶望に変わる いっそ脅しでもしてくれたら一気に楽になれるのに 明るい自分の本当の姿は 醜い醜い 自分の容姿なんかよりももっと醜い どす黒い闇を抱えた存在 それに引き換えあの人は 知られてしまった 知られてしまった 動悸が激しくて壁に掴まっていたら 不意に手首を捕まれ抱き抱えられた 逆光で顔は見えない 苦しくて声も出ない 話しかけてこないから声も分からなくて 連れてこられたのは保健室 僅かに鼻を掠める薬品の香りを覚えて 意識を失った 温かい夢を見たくて でもいつも見るのは悪夢 黒い何かに取り込まれる夢 けど今日だけは違った 取り込まれる寸前に差し伸べられた手 それが誰なのかきっとわかっていたんだ |
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2008-01-18 Fri 18:28
黒いスーツを身に纏った男はその格好に似合わない大きなスコップを持って地面に穴を掘っていた
深い深い穴 乾いた土はとうに土の山の下 赤い粘土が山の上で己を主張している 土の山のすぐ側には白目を向いた女の死体 まるで男を睨むかのようにその顔を向けていた 横たわるその体には目立った外傷は無く ただ口元に泡の後が残っていた 男は手を止めてその場にスコップを突き立てた そして死体を抱きかかえ穴の中に放りこんだ スコップを地面から引き抜いて 土の山をどんどんと崩し 死体はどんどん土に埋まっていく その顔には何の感情も無く ただ事務的に 仕事をしているかのように 土の山は消え 穴は不自然な地面に変わった 男はその上に不恰好な十字架を突き刺し 身を翻してその場を立ち去った |
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2008-01-18 Fri 18:28
何も無い白い部屋
寝そべって口に流し込むのはピル ハルシオンと言う名の 含みきれなかったものが床に落ちる 音もたてずに 心は酷く穏やかだ 口に含めばすぐにやってくる睡魔 それに身を委ねれば何にも悩まされない 死にも近い快楽 目を閉じて 眠ってしまうまでの短い時間 本当に眠りに落ちる前に傍らに佇む人が居ることを知っている 眠りにつくほんの少しの間だけ 現実に幸せが訪れる |
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2008-01-18 Fri 18:29
夢を見ていた
いつまでもずっと一緒なのだと 離れていって初めて気付いた 所詮は他人だったのだと 走った 何者よりも早くと そんなことは不可能なのだけど 足が絡まって転んでしまいそう そんなことすら思考する事は出来なくて 白で埋め尽くされた空間に横たわる君 固く閉ざされた瞼は開く気配は無い 長く待つ日々は決して苦ではなかった だけど ばらばらに散らばったピースのくっつく見込みは限りなくゼロで 夢を見ていた いつまでもずっと一緒なのだと 離れていって初めて気付いた 所詮は他人だったのだと |
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| ただ一人修羅の道を進む君に捧ぐ |
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